
瀬戸内の特産に「でびら」という干物があります。
"でびら" はひらめ科のタマガンゾウビラメの瀬戸内での名称だそうです。
地方によっては「でべら」と呼んでいるようです。
私は最初に教えられたのが「でべら」だったので「でびら」とはよう言えません。
この文章でも「でびら」と「でべら」が混同するかもしれませんが同意です。
北海道から南シナ海までの浅海域に生息する小型の魚で、
干物にされるのが一般的のようです。
はじめはヒラメの稚魚だと思っていて、「何ともったいない!」と嘆いていましたが・・・
でびらはこれ以上大きくならないそうです。
通常は素焼きにしてマヨネーズ醤油とつけて食べているようです。
しかし昨年末に広島の友人に「でべら酒」なるものを教えてもらいました。
これが信じられないほど「旨い」んです!
はじめに七輪と焼き網、燗酒用の鍋と湯飲みを用意します。
鍋に湯を沸かして燗酒をつけます。
でべらを包丁の背で叩いてから七輪で素焼きにします。
ちょっと焦げ目がつくくらいがベストです。
これをキッチン鋏で2~3等分に切って・・・チンチンに沸かした熱燗の中に放り込みます。
これで「でびら酒」の完成です。
器は必ず大き目のグラスか湯飲みにしてください。
あとは何杯でも至福の時を過ごしてください。
フグのひれ酒とは別のテイストで、甘くもなく・くどくもなく・・・サッパリ燗酒なんです。
しかも気候が暖かくなってきても飲めます。
べたつかずに何杯でも飲めてしまいます。
でべらはダシの出が良いために2杯目あたりで追加をしなくてはいけません。
熱燗3杯目になったら同じ要領で「でべら」を追加します。
ここでグラスの底の最初のでべらは捨ててはいけません。
ここからが「でびら酒」の凄いところです。
ダシが出きった「でびら」をツマミに酒が飲めるのです。
ちょっと七味醤油につけても最高のつまみになります。
つまり飲めば飲むほど酒の肴が出来ていくことになります。
きりが無いので二人で1升瓶などすぐに無くなってしまいます。
〆の腹固めも「でびら」を使います。
グラスの底に残った「でびら」を皿に空けて醤油をかけます。
好みで七味か一味唐辛子を振り掛けます。
3分ほど経ったら熱々ご飯に「でびら」を乗せてお茶をかけます。
このお茶は燗酒を沸かした鍋に茶葉を放り込めば出来てしまいます。
これで究極の「でびら茶漬け」の完成です。
唐辛子の代わりにワサビでもイケます。
茶漬けをたらふく食らったら・・・座布団を1升瓶に巻いて枕にして寝ます。
おやすみなさい。

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